慢性硬膜下血腫
慢性硬膜下血陸はどのような病気でしょうか。頭の中にいれておきましょう。
 
(症 例)
もう現役を引退したA氏(72歳)の場合です。
鉄の棒で頭を打ったであと頭痛がするので医者に診てもらいCT検査を受けました。今は特に心配ないがお年寄り場合、後になって頭の中に血がたまる事もあるから注意しておく様に言われました。
その後変わりなく暮らしてましたが、3ケ月ぐらい経過した頃に新年会で酒を飲んだ後から頭痛があり、更に2週後にはふらつきとともに歩行の障害(右下肢が動きにくくなった)が出現しました。
そこで再度医者の診察を受け、CT 検査の絵果、頭の中の左側に広範の血腫を認めたためすぐに血腫除去の手術を受け、翌日には症状もとれて歩行も出来るようになり、10日後には退院して、現在平常に過ごしております。
この病気の特徴ははとんどの場合60歳以上の高齢者に多く、遺伝牲はありません。病因は日常誰もが経験するような頭部を床、壁、柱などに打ちつけたことが原因になりえます。
しかし症状が出現するのには数週間から数ケ月して、次第に硬膜下(脳を包んでいる硬膜とくも膜の間)に血液成分が貯留して大きくなり、脳を圧迫すようになると出現します。

普通原因としての自覚は少なく時には頭部打撲の既往もはっきりしない事もあります。症状は頭痛、ふらついてうまく歩行出来ない、しゃべりにくい、精神症状、意識障害(ぼや−つとしてくる)片麻揮などで、脳出血、脳梗塞と比べると症状の進展がおそいと言えます。診断はCT,MRIなどの検査で容易です。治療は脳外科的手術で血腫の除去を行います。

一般に早いうちにきずいて手術すれば問題ありませんが、手遅れになると脳幹部の障害をおこし不幸な結果となります。 徐々に高齢化社会となってきてますのでお年寄りの方や近くにお年寄がおられる方は注意しましょう。
早く適切な処置をしたら比較的簡単に治る病気です。
ぜひ覚えておいて下さい。
 
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